底に粉末のたまった濃いコーヒーを何と呼びますか?
「こんなページ」を見つけたので思わず。
写真は左から順に、ギリシャコーヒー、トルココーヒー、アラビックコーヒーです。作り方は同じで、粉状になったコーヒー、砂糖、水を小鍋に入れて火にかけ、沸騰して周りが泡立ってきたら完全に煮立つ前に火から下ろします(アラビックコーヒーの場合は、煮立てる時にカルダモンというスパイスを一緒に入れます)。
出来上がったコーヒーをエスプレッソサイズの小さなカップに入れ、上澄みだけを飲むようにするのも同じですし、飲み終わった後にカップの底に残るコーヒーの粉の模様を見て占いをするのも一緒です。味も、アラビックコーヒーのスパイス部分を除けば三つともほぼ同じです。
でも、もしこれらのコーヒーを旅先で見かけた場合は、少し注意が必要です。例えばギリシャでこのコーヒーを飲みたい時に「トルココーヒーください!」って言っては駄目ですし、トルコに行った時に「トルココーヒーって、ギリシャコーヒーのことだよね?」と言うのもNGです。もちろんアラブ諸国でも然り。
理由は両国の複雑な歴史によるもので、一番はじめに書いたリンク先をお読みいただけるとわかると思います。
「美味しければ何だっていいじゃない」──いただく側は単純にそう思ってしまいがちですが、それだけではないことも沢山ありますね。