「美味しいコーヒーは豆まで美しい」──ハワイ島で楽しむコナ・コーヒーの焙煎体験
ハワイと言えばコナ・コーヒー。ハワイ島コナ地区で栽培され、柔らかな酸味とすっきりした味わいが特徴だ。街の至るところでコナ・コーヒーのお店がありお土産としても非常にポピュラーだが、どうせなら実際に農場に行き、コーヒーツリーを見ながら自分で焙煎までしてみてはいかがだろう?
本場ハワイ島で体験する、コナ・コーヒーの焙煎ツアー
ハワイ島は多くのコーヒーファームがあり、それぞれが色々なツアーを設けている(日本の会社だとUCCのハワイコナ直営農園などが有名)。ツアーは英語で行うものが多いが、私が訪れたMountain Thunder Coffee Plantation(以下、マウンテンサンダー)での焙煎ツアーは、日本語でのガイドも行っていたので、そちらを紹介してみたいと思う。
ハワイ最大級のオーガニックコーヒーファーム
マウンテンサンダーは、ハワイ島はコナ・コーストのカロコにあるコーヒーファーム。通常、コナコーヒーは標高300~800mのところで育てるのが一般的だが、マウンテンサンダーは標高1000mを超えるところで栽培をしている。標高の高いところで、美味しいコーヒーは育たないという常識を打ち破り、毎年様々な賞を受賞。今やハワイ州で最大級の、オーガニックコーヒーファームになっている。
まずはコーヒーで一息ついて、ファームを見学
到着すると、まず農園のコーヒーを飲ませてくれる。酸味や雑味がなくスッキリとした味わい。
農園には動物が沢山いて…
こんな感じでゆるーくお出迎えしてくれるのも嬉しい。
次にコナ・コーヒーの木に触れる。ちょうど収穫の時期だったので、コーヒーチェリーと呼ばれる、赤いコーヒーの実がなっていた。
通常1つのコーヒーの実の中には、豆が2つ向き合って入っている。口に含むとほんのり甘く、スターフルーツに似た味わい。その後、豆の精製工程や、選別(大きさや色で分ける)、焙煎の過程を見学する。
ちなみに、コーヒー豆は見た目の良さが味と比例していて、豆が大ぶりで綺麗な物が美味しいそうだ。
いよいよ焙煎体験!
ひと通り焙煎のレクチャーを終えたら、いよいよ焙煎体験!ツアーガイドのアシストのもと、自分で焙煎機を操作して好みのローストに仕上げる。今回はミディアムローストでローストしてみることに。今回使用した焙煎機はDiedrich(ディードリッヒ)というもので、日本のスペシャリティコーヒーの焙煎にも使用されているプロ仕様のもの。初めてなので少しドキドキする……!
早速豆を投入。この緑色の豆が、香ばしいコーヒー豆に変身するわけだ。
どんどん茶色く香ばしい色に変化していく。焙煎の過程で2回「パチパチ」と弾ける音がするのだが、1回目が水分が飛ぶ時の音(1ハゼ)、2回目は豆の表面に油分が浮かびそれが弾ける音(2ハゼ)だ。ちなみに、最近日本でも多いサードウェーブ系のコーヒーは、豆本来の味わいを楽しむ為に浅煎りのものが多く、その場合焙煎は2ハゼの前に終わらせることが多いらしい。
自家焙煎のコーヒーが完成!
最終的にはこんな色に。焙煎した豆を冷まし、パッケージをしてオリジナルラベル(デジカメで撮った写真をプリントしてくれ、名前や日付などを自由に入れることができる)を貼って完成だ。周りにコーヒーの香ばしい匂いが漂い、なんとも幸せな気分。日本では中々機会のない焙煎体験、ハワイ島に行く際は是非ともチャレンジしてみてはいかがだろう。きっと美味しく素敵な思い出になること間違いなし!のはずなので。
◆体験したツアー
Mountain Thunder Coffee Plantation(webサイト/日本語)
焙煎体験ツアー(日本語)