美味しく飲める期間はどれくらい?焙煎後のコーヒー豆の賞味期限
コーヒー豆は鮮度が命!── とはいうけれど、一体いつまで美味しく飲めるのでしょう?焙煎したてのコーヒーは逆にあまり美味しくないって本当?美味しく飲める期間はどのくらい?焙煎度合いによって変わる美味しさの目安…など、簡単にまとめてみました。
「焙煎したてほど美味しい!」は、ちょっと違う
コーヒーの新鮮さは焙煎日からの日数で決まります。こう書くと「じゃぁ、焙煎したてが一番美味しいんじゃないの?」となりそうですが、実はちょっと違います。コーヒーは焙煎すると二酸化炭素ガスを発生します。焙煎直後の豆は大量の二酸化炭素ガスを含んでいるため、豆を挽いて淹れても粗い気泡が大量にでてしまい、お湯なじみが悪く落ち着かない味となってしまいます。
二酸化炭素は豆の酸化を防いでくれるので、二酸化炭素が残っているほど風味の良い新鮮なコーヒーだと言えるのですが、時間が経過することで徐々にガスが抜け、コーヒーのまろやかさやコク、アロマが出てきます。この時間のバランスがとても大切です。
美味しさの目安は、焙煎後2、3日~10日間
先に書いた二酸化炭素と経過時間によるアロマのバランスですが、大体焙煎後2、3日すると味が落ち着いてきます。豆の品種にもよりますが、そこから大体10日、長くても2週間くらいまでが美味しく飲めることが多いです。また、美味しく飲める期間は焙煎の度合いによっても違います。焙煎時間の長い深煎りの豆の方が多く二酸化炭素を含んでいるため、1週間くらい経ってからの方が味が落ち着いて美味しい場合もあります。逆に、浅煎りの豆はもう少し早めに使いきったほうが良いでしょう。
そして、大事なことですが、これはコーヒー「豆」の状態でのお話です。挽いて粉にしてしまうと、表面積が増えて空気に触れる部分が多くなり、酸化が早まります。美味しさと鮮度を保つには、コーヒーは豆のまま購入し、飲む時に必要な分だけ挽くことをオススメします。
まとめると…
- 焙煎直後の豆は、二酸化炭素ガスを大量に含んでいるため味が落ち着かない
- 美味しく飲める期間は、焙煎後2、3日~10日間(深煎りはもう少し長め)
- 豆は飲む直前に、必要な分量だけ挽く
- 豆を買う時は焙煎日をチェックしよう!
です。ベストな味わいのタイミングを知り、家でも美味しいコーヒーを飲みたいものです。